名作映画BLUES HARP(1998)

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もう二度と見る機会は無いだろうと思っていたら普通にアマプラにあってビックリ
この映画の魅力

ネタバレあります

あらすじ・ストーリー 沖縄生まれの混血青年、忠治は、組織に追われていた健二をかくまった。やがて忠治はライブハウスでデビューのきっかけをつかみ、健二はボスの座を狙い邁進していくが……。

解説 豪快な演出と精緻な叙情が混在する、魅力あふれる青春映画。生きる目的をみつけた青年と、彼にひかれるヤクザとの危険な友情を、「アンドロメディア」の三池崇史監督が描く。

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印象に残るシーンが多い

三池崇史作品なので、色んなシーンがキレキレ
北野映画とはまた違ったキレ

賭場荒らしのヤクザをボコるシーンはカットして車から捨てるシーン
ここキレ&怖さで印象度高い


今見返すと神映画か怪しいが
この映画の放つ強烈なインパクトのせいかほとんどのシーンを覚えていた
忘れっぽい自分が全然忘れていないのは相当凄い・・

90年代後半の日本が見られるのもポイント高い

最近の高画質な機材で撮ったカメラでは出せない雰囲気がとても良い
アニメもアナログ&セル画でしか出せない表現があったと思うし、
実写もあるなあとこの映画見て思った

舞台の90年代の日本の風景が滅茶苦茶映える

これでしか得られない栄養素がある


なんと90年代のゲーセンも見られる

健二がヤクザ稼業を頑張っている中、やることがない健二
ゲーセンで暇をつぶすシーン

遊んでいるゲームは鉄拳2
大体こういうシーンは凄腕指裁きを撮るところ、LKのみ押しているのがまたいい

それで勝てる鉄拳というゲーム(ロウなんで)
今考えるとどんどんマニアックになっていったバーチャに勝ったのは初心者にも優しい鉄拳の間口の広さだったのかもしれない
IWGPも鉄拳シーンがあった気がする
ナムコが売り込んでた?

90年代後半のゲーセン風景
ゲーム好きは上がるシーン

この映画の公開日が1998年7月15日なので
余裕で鉄拳3が稼働してる時期になぜか鉄拳2をやっている謎
関東は当時から旧作を置く文化があったのだろうか?

他のゲームを確認すると
右手前のゲームはスト3のリュウの足が映っている
ゲージが黄色なのでスト3 1stだ

2nd稼働日が97年10月なのでそれより前に撮影っぽい

となるとこの映画の撮影時期はいつなんだとなるけど
その横がKOF97、マブストなので
1997年7月以降から撮り始めているのは確定
鉄拳2の画面だけ別撮りということか

しかしこの絵いい
この1枚でカプコン、SNK、セガのゲーム全部映ってる
戦国時代

90年代の日本、もはや懐かしい

そんな大昔でもないのに、だいぶ変わったなと思うシーンが多い
当時の風景、製品を見るだけでだいぶ面白い

紙たばこ禁煙化になった今じゃ遠い昔に感じる
台に灰皿ついてるんだからね

ジャングルハウスという台
無制限と書いてるけど当時リミッターがあったんだっけか

90年代の街並み
もはや懐かしい・・とはならない
横須賀行ったことないので

デカい携帯電話
97年か98年こんなデカいの?

ひたすら格好いい田辺誠一

この作品の7割くらいを田辺誠一のカッコよさで占めている気がする
それ以降のヤサ男役を見ると違和感出るくらい

主演女優の関野沙織

今見るとかわいい理想の嫁って感じ

今何やってるのか調べたらとっくに引退していた・・

しかも出た映画はこの1本だけという硬派っぷり(wikiが合っていれば)
2001年を最後に辞めたっぽい

しかしwikiを見るといつも別の発見がある
関野沙織も田辺誠一も事務所がスタッフポイント

結末が良い

この作品を自分に強烈印象付けたのはこの結末だからだと思う
今思うと北野映画に似ている
キッズリターンっぽさ

何者にもなれない2人がそれぞれ別の世界で頑張るんだけど・・
バッドエンド

自分儚いバッドエンドものが結構好きで、
作品途中までは上り調子展開からの終盤の転がり落ちていく様が気持ちいい
キッズリターン、BROTHER、アウトレイジと似た成分が得られる

ストーリーはキッズリターンの方が納得感がある
キッズリターンの結末がああなったのはシンジのせいでもあるしマサルのせいでもあるとハッキリしている
シンジはボクシングの才能があったけど、流されやすい性格で新人潰しにヤラれバッドエンド
マサルは極道の才能があったけど、イケイケすぎて親分を怒らせバッドエンド

と、どちらも欠点が自らを破滅に導き納得感強い結末だったけど

BLUES HARPに関しては
忠治は健二に出会わなければ、最初に助けなければ、抗争に巻き込まれずにハッピーだったんじゃないか?
沖縄から出てきて生きるために売人やってたというキャラなのでどこかしらでバッドエンドになる運命だろうけど、
少なくともメジャーデビューできてもう少しBLUES HARPを吹けたのでは

ライブハウスで〇ぬってのが見方によっては
ある意味いい〇に方ハッピーエンドだったかもしれない

まあ、キッズリターンより上や下とかではない
どちらも強烈印象を与えてくれる素晴らしい映画なのは間違いない


映画
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ハッピーゲームハッピーライフ

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