出典 楠みちはる『C1ランナー』
登場巻3~7巻
本名 佐藤公彦
18で免許を取り、大学に行かないからその金でGT-Rを買ってくれと親に言い
30歳まで首都高環状線の6分切りにこだわり続けた男
佐藤の32GT-R
止まっているのに速いと評される
最強キャラ(?)
このコマで実力が大体読み取れる
GT-Rでいち早く6分台に乗せた男
そして6分切りした人は存在しない
この2つの情報から、上位キャラなのは間違いない
そして、この漫画に佐藤より速いキャラが出てこない
つまり首都高最速の男なんじゃないかと
渋川の「コイツこそ本当の首都高最速 本物のC1ランナーか・・」というセリフもあり
しれっと3巻で荒井が「6分切りに一番近かった32のGT-R乗り」というセリフもあるので間違いないかと
GT-Rの敵はGT-Rだけ
Q.当時首都高はGT-R以外どんなクルマが走っていたんですか?
A.全部GT-Rだよ
バランスの悪いゲームでも1択にはならない。
たけどこの世界にはそんなものないよという回答。
ここで学べる車の性能差
GT-R > インプレッサ・ランエボ(150km/hまではタメ張れる) > スープラ・RX-7(どんなにチューンしても敵ではない)
マッドドッグの由来 狂犬時代
90年代半ば首都高を走るGT-Rの中で断トツの速さで名を売った
その走りは過激そのもの
この漫画では珍しく、通り名がついているキャラ
マッドは狂うではなく、熱狂
ドッグは走りという意味
熱狂の走り
こんな通り名を付けられるあたり、ヤベー奴だろう
勝つためのルールしか守らない走りをすると思いきや、
作中の走りはそうでもない
譲る走りをする男になっている
佐藤のエピソードは「譲る」がテーマで
死なないことが重要というエピソードになっている
首都高で死ななかった理由
なあ佐藤・・
後ろめたさはあるかい・・?
たしかにお前は速いよ
でもその走りじゃあすぐドンづまる
首都高はサーキットじゃあない
走る事は正当化なんかできないだろ
やっちゃいけない事やってんだから
いつもどこかに負い目がある
走り屋なんて言葉で正当化しちゃいけない
後ろめたさがあって当然なんだよ
控えめになれ
譲る気持ちで走れマッドドッグ
首都高を走って学んだ事
首都高はオレの大学で・・
GT-Rは先生だった・・なんて言ったら笑いますか?
大学に行かない選択をし負い目を感じる人生だったが、
学んだ事がある
本当のGT-R乗りになれた日
佐藤が32-Rを買ったのは95年冬で
GT-Rは新型の33Rになっていた
しかし佐藤は32Rが欲しかったためディーラーの在庫を探し出して買った
新車なのに最初から型遅れ
嬉しかったけど賞味期限切れを手にした気分になってしまう
大好きな32Rを手に入れたとたん新しい33Rと比べる毎日・・
やっぱり新しいモノ
旬のモノにはかなわないと思ってた
でも・・ある日を境に気持ちがガラリと変わったんだ
名セリフ・シーン
7巻より
江戸橋コーナー
腕自慢の首都高ランナが何台もクラッシュしている
江戸橋コーナーにて、RX-7は曲がり切れず壁に接触
その際のセリフ
それがRX-7の限界だノブ───
何が面白いかというとこれがバトル始まってすぐのセリフだから
「イヤな気がしたからヤメた」
それが僕の首都高の走り・・だ
首都高=生き残りゲーム
佐藤編のテーマ
90年代の首都高に速いGT-Rは本当にたくさんいたんです
でもほとんどは1年も走ると卒業と称し出ていきました
でも佐藤は違った・・
仲間が離れ1人になるとさらにC1に本気になります
木村
だが「譲る」と言ってもそれは「引く」ことじゃあないんだよな
荒井
全然違う「引く」は相手の状況を見てからするコト
木村
「譲る」は・・
荒井
自分の内側から出るものだろ
勢いだけで首都高を走りだしすぐツマる
そして譲ることを教えられて「ああ」・・と思う
でも
ほとんどの奴は状況を読んでほんの少し引くだけだ
引く奴は状況次第でまた押す
結局ドン詰まる
譲る気持ち・・
そんなコト言うと首都高を走りだした若い奴らに笑われちまう
だが
首都高は前に出るスピードゲームではなく・・
生き残りゲームと知ればそれがわかるだろう
佐藤
首都高を走り出す・・
まずハマるのは一般車のスリ抜けですよね
そこからもっと速くなると
その周りの魚たちをけちらすように走り出す
荒井
で、さらに速くなるとひたすらジャマになってくる
佐藤
そうです
けちらせばけちらすほどジャマ者は増え
自分の気持ちも急速に沈んでゆく
そして気付かないまま・・・
ほとんどの者は首都高を離れてゆく
首都高タイムアタックの歴史
後日
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